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一口法話


身近な国際理解

投稿日:2007年02月15日

ロータリーの国際奉仕事業で、一年留学生アタボーウォン・ゴルフ君が県立黒羽高校へ在学し、現在私の家庭にホームスティしている。
ホームスティ先が大雄寺ということで他の家庭にない体験をしながら、間もなく4ヶ月になる。

日々の生活は、高校生としての勉強や運動、部活動に励み、休日は境内の清掃、坐禅体験、鐘撞きなど寺の修行体験も行いながら、日本語の勉強、日本文化を学び有意義に過ごしている。
私たち家族は、ゴルフ君を家族の一員として受け入れたことが、我が子同様に接する日で何時しか親子間の感情になっているのが今の気持ちである。
私たち家族にとって貴重な心情である。

また、地域の人にとっても国際理解を深める具体的なこととなっているのも事実である。
地方新聞やお知らせ版などにタイ国から一年留学生が大雄寺でホームスティをしているとの紹介で、寺に訪れる方々から、留学生の生活態度やタイ国のことや言葉のことなど話題が多くでる。
地域住民のみならず、小中学校の教育においても留学生との接触が持たれるのである。

先日、大田原中学校2年生の職業体験学習が行われた。
この体験学習は、市内の事業所に2~5名のグループになって職業体験をするものであるが、1グループ(5名の男子)が大雄寺での宿泊体験を行った。
この体験は掃除や坐禅、法話、食事作法といった内容であったが、夜、留学生ゴルフ君との話しの場を設けることができ、互いに質問し合うなど交流が持たれたことは、たいへん良い機会であったと思う。

また、黒羽中学校では、総合学習で留学生ゴルフ君に、黒羽の印象や毎日の家庭生活、学校生活についていろいろ尋ねると言った国際交流の教材になったことも幸いのことである。

このように一人の留学生の受入れで多方面に身近な国際理解の学習ができることは大変嬉しいことであり、このような機会を与えていただき有り難く感謝している。

今日本は、情報化、国際化が急激に進展している。
青少年の海外留学は、一留学生だけの国際理解にとどまらず、ホームスティの家庭やその地域住民、学校に大きく影響を与えるものであり、机上の勉強でなく生きた学習の場となることがホストファミリーを経験して強く考えさせられた。

大雄寺住職 倉澤良裕 記す


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