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一口法話


お彼岸

投稿日:2009年08月26日

世界の宗教は、信者の信仰生活が具体的に定められているが、日本の仏教は、あまりはっきりと示されていないが、曹洞宗大本山永平寺の103歳になる宮崎貫主さまは、
「曹洞宗の檀信徒は、毎朝ご仏壇の前に姿勢を正しくまっすぐに坐り、合掌しご仏壇のご本尊さまと自分が一直線になるように線香をまっすぐに立ててお参りすること。
そのまっすぐの心で一日を送ることです。」
と示して下さった。
そのまっすぐな心を保つ日々の生活を実践することである。
間もなくお彼岸を迎える。亡き親ご先祖を偲んでお墓参りという行事とされるお彼岸。
まっすぐな心を保つ行いを具体的に実行しようとする六つの徳目が説かれる。お彼岸は、これを実践することである。
六波羅蜜といい、六つの実践行とは、
「布施」・「持戒」・「忍辱」・「精進」・「禅定」・「智慧」である。

[布施]
布施の心は、惜しい欲しい気持ちを捨てること。
金品に限らずいろいろな施しができる。
大切なことは施すものの優劣多寡ではなく、相手の役に立ち喜んでもらえるかどうかである。「無財の七施」と言って、財産に関係なくいつでもどこでも、そして誰にでもできる布施行がある。

  1. 優しいまなざし(眼施)
    仏様のような優しいまなざしは人を快い気分にさせてくれる。相手に対する優しいまなざしも布施の一つである。
  2. おだやかな顔(顔施・和顔施)
    眼だけでなく顔も同様である。おだやかな顔は周りの人もなごやかな気持ちにさせる。
  3. 優しい言葉(言施・言辞施)
    思いやりのある言葉、心のこもった言葉をかけると、相手を幸せにすることができる。
  4. 身をもって行動する(身施)
    人の嫌がるような仕事を率先して実行する。
  5. 相手の気持ちになって考える(心施)
    相手を思いやる慈悲の心を持つことも大切な布施の一つである。
  6. 譲り合う気持ち(座施・床座施)
    座施とは座っている場所を変わってあげるという意味。座席だけでなく、全てのものを分かち合い、譲り合う心が大切だという意味が含まれている。
  7. 親切なおもてなし(舎施・房舎施)
    居場所のない人に居場所を与えること。また布施には、物質的な「財施」、安心を与える「無畏施」、教えを 説く「法施」と言うわけ方もある。その与える人も、物も、またそれを受け取る人も、「俺がくれてやったんだ。」「しょうがないからもらってやる」「これは価値がある(無い)」といったことのない、常に清浄でなければならない。これを「三輪清浄(空寂)」という。

[持戒]
規律正しく生活を調えること。

[忍辱]
我慢する、しんぼうすること。自分の思うようにならないことがたくさんある。思うようにならないからといって、腹を立ててばかりもいられないわけで、じっと我慢しなければならないことがしばしばあるものである。

[精進]
努力をすること。
精進の「精」は、本物であること。まじりっけがないということを意味する。
「進」は、ただ進むだけではなく、怠らないことである。ひたすら希望に向かって努力すること。

[禅定]
心を安定させること。生活全体を調えるなかから心の安定を身につけていくこと。

[智慧]
真実を見極める眼をもつこと。「布施」・「持戒」・「忍辱」・「精進」・「禅定」が集約されて本当の智慧となるのである。

 

今日彼岸 菩提の種を 蒔く日かな



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