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一口法話


「老心」感想 第2集

投稿日:2006年08月19日

●H氏より

 私は「下農・中農・上農」の言葉を初めて知り、日本的なものの見方・考え方の豊かさをあらためて思い知らされました。
1990年代頃より、とかく「日本人は疲れている」と言われ、「いじめ」「自殺」「暴力」「神経症」「離婚」「子ども虐待」等々が徴候として今日、社会の表面に色濃くあらわれ、過去の先人の警鐘が、現実味を増しつつあります。

 私たち親の世代には、人間は互いに他者と信頼しあって生きるものであり、このことが人間社会の本来の姿であるとして、誰もが疑うことを知らなかったと幼いながらも聞かされたことを思い出します。
更に、「信頼」の絆を失うことのないようにと、私たち子どもへのしつけや、家庭での諸行事や親戚縁者との交流・地域をあげての行事参加などが、ことのほか大切に行われていたことを思い出します。

 私たちの青春時代は、昭和40年代でしたが、いつも競い合うことがもてはやされ、社会人になってからは、多忙を極め、心と心を通い合わせる暇もないことが多く、身近なものでさえ本物か偽物かの判断もしないままに付き合ったり、常識の名の下にあらゆるものが押し付けられ、生活が翻弄されたりし、それでも必死になって耐えてきました。
しかし、ごく最近の日常の出来事からは、耐えているだけですまされない恐怖を感じずにはいられない心境にからまれます。
偽物と付き合っていれば知らず知らずのうちに、自分も偽物の仲間になってしまいかねないこと、偽物に慣れてしまうと、偽物に対して抵抗がなくなってくる。

 多量の情報が飛び交い、つい情報を取り込むのに忙しくなって、深く考える力が衰えてします。
他者と信頼し合って生きることはそれほど大切に感じられず、一人ひとりがバラバラに暮らす習慣が根付きつつあります。
いつの間にか、私たち日本人は大勢して大きな落とし穴の中に・・・。
私たちが人間として生きられるのはこの世だけ。
それであるなら、時には、「沈思黙考」し、何が本物であるのか、自分が今しなければならないものは何か等に想いをはせるなかで、将来に対する知恵も浮かんでくるのではないでしょうか。

 人と人が互いに信じ合うことから、今を生きる大人たちが立ち上がることが出来るなら、子どもたちは、よりたくましく生きることとなり、日本の良さを発掘し伝承することを惜しまず、21世紀の扉を開いてくれるのではないでしょうか。
過ちは、私たちの時代限りで終焉とし、21世紀へは持ち越さない心掛けが問われているのではないでしょうか。
「下農・中農・上農」の言葉の重みは、今の時代だからこそ再認識される価値があるのではないでしょうか。

●O氏より

前略
先日は、日本PTA会長賞の受賞大変おめでとうございました。
10年間の長い間、小・中学校のPTAの会長をはじめ、町、郡、県におけるPTA関係機関の要職に就かれ、その多大な功績が高く評価され 受賞されたことに対し、同じ黒羽町に籍を置くものとして大変光栄に思います。
また、貴重な冊子をいただき、ありがとうございました。
倉澤様が記しているように これから子供たちが生きていく上でいかに社会が変化しても、基本的な礼儀、思いやる心と思っています。

 今、本校の6年生は6年間お世話になった学校に感謝の心を込めてということで校門から玄関まで先生方や地域の人達が通る敷地内の道路の清掃活動をしています。
寒い日も手に白い息を吹きかけて掃いている姿には感動します。
このような子供達の中で学校経営ができることは幸せです。
いただいた冊子を大切にし、朝会、集会、学校行事等で校長の話の中で活用させていただきます。
今後とも陰に陽にご指導いただければ幸いです。

草々

大雄寺住職 倉澤良裕 記す


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