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一口法話


尊い生命

投稿日:2005年01月30日

挿し絵 自然に恵まれた、穏やかな那須の地に信じられないショッキングな事件が起きてしまった。
女教諭刺殺事件である。
今、心の教育、生命の尊さ、家庭教育の重視が叫ばれています。

栃木県教育長のアピール

「他人を傷つけたり痛めたりすることは、人間として許されないことです。他人をいたわり、思いやることの大切さや人の生命は何ものにもかえがたいことをぜひ知ってほしい。」

と子供たちに強く訴えられました。

生命、それは予備のない、たった一つの生命だから何ものにもかえがたい尊いもの。
幼児から子供たちにわかり易く、もっと深めた生命の尊さを教えていかなければならないと、私は思っています。

そのヒントに仁王様から学ぶことができます。
仁王様は、寺の山門に祀られる阿形と吽形の仏様です。
口を大きく開ける阿形と口をキリッと閉じる吽形。阿形仁王は、生命の誕生を、吽形仁王は、死を意味します。
私たちは、オギャと大きく口を開けて人間誕生、一日一日を大切に生きぬき、そして、口をしっかりと閉じて死を等しく迎えます。
アイウエオの五十音は、実は仁王様の「ア」と「ン」から考えられています。
また、「阿吽の呼吸」もそうです。

挿し絵 ところで、呼吸=息は、生命そのものです。
何時いかなる時でも休みなく続けられています。
息の起源と言えば、決して自分で作り、開始したものではありません。両親から受け継いたものであります。
その両親もまた父母から受け継ぎ、その父母もそれぞれの両親から受け継ぎ、遡って私たちの息は、とてつもない昔のご先祖から受け継いたものであります。
それは同時に、これから先の我が子、孫へと永く伝えられていくものでもあります。
だから息を伝えた我が子を男なら「息子」、女なら「息女」(昔はこう書いた。)と息の字を使うわけであります。

私たちは、両親や祖父母やご先祖がなかったならば、この息も身体もすべて有り得ない。
=尊い生命=なのです。

大雄寺住職 倉澤良裕 記す



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